会 長 あ い さ つ  
 左図の▶をクリック・タップすると、
                   「会長あいさつ」を音声で聴けます。
 みなさま、令和5年元日において、奇しくも検索結果に本ホームページ(HP)が表示されるようになりまして、まことに有難いと思っています。
 「貝島百合野山荘の保存と活用を考える市民の会」を立ち上げて8年目、このHPによって、皆様とより近づき、本会のご理解とご協力を得る「架け橋」になればと願っています。
 
 明治維新を経て、日本は、近代産業国家へと大きく変貌し、科学を含めた西欧の文明を吸収し追いつき追い越せの富国強兵策のもと、歴史上で類を見ない急激な進展を遂げました。その要因の一つが、石炭エネルギーを利用した重工業の育成・成長であったと考えます。
 北九州が当時の官営の八幡製鉄所を中心に一大工業地帯として発展し、現在の自動車産業の隆盛を見た基礎の一端は、後背地としての筑豊炭田の存在でありまして、その中に在って筑豊御三家筆頭の地方財閥と目された貝島炭礦が果たした役割は実に大きいものがあることを多くの皆様が語っています。
 その象徴として、この宮田地区に現存する物は、そのほとんどを失っている状況ですが、ここ宮若市龍徳に「貝島百合野山荘」が広大な敷地と100年余の時を経ても炭礦全盛期の跡を留める屋敷などを残し、宮若、筑豊に留まらず、日本の史跡として位置づけ、多くの皆様に何かとお役にたちたく、「貝島百合野山荘」の保存と活用を考え、求めるべく、また、多くの皆様のご理解とご協力得たく、本ホームページを発信したところであります。
 当市民の会へ皆様の忌憚のないご質問、ご意見、構想提言などをご期待し、会長のあいさつと致します。 

                                 令和5年1月1日
         貝島百合野山荘の保存と活用を考える市民の会 会長 原田 正彦

 


          市民の会の部会組織   
 全体組織は後ほどお知らせします。

 市民の会は、以下4部会で構成されています。各部会の当面の活動計画を示します。

●保存・活用部会 
   ①貝島百合野山荘活用基本方針と方法の提案
   ②貝島百合野山荘運営要綱(案)・運営費用の提案
   ③駐車場の確保・・・県に相談の予定
   ④観光ルート・説明の考案(筑豊の炭鉱に関する)
    ○主な観光ルート
    ・炭鉱王の住宅巡り‥・麻生邸、伝右衛門邸(飯塚市)、貝島山荘(宮若市)、安川邸
    ・炭鉱歴史資料館巡り(鞍手町の石炭記念施設)
    ・炭鉱関連スポットの周辺(炭礦関連以外も観光地に入れる)・食事・お土産処の紹介
    ○観光協会や観光業者との連携
           ・貝島炭礦保養所跡である所田温泉の活用検討
    ○文学等と重ねる ・・・上野英信鞍手町に開いた「筑豊文庫」が
            直方市図書館に「筑豊文庫資料室」として開設している。  
                                   林 芙美子・・・他
    ○遠賀川と重ねる・・・「五平太船」(「ごひらた」ともいう)石炭運搬船…石炭の発見者
            の名前五平太にちなんで命名、※折尾高校に実物大の模型がある
      参考:「川ひらた」:全国的な川の運搬船の呼び名
         、※芦屋に「川ひらた」(米運搬船)が展示されている(下写真)。

●社会貢献部会
    ①貝島関係観光ルート(地図を利用、関係遺構の写真と説明)
      ・石炭記念館+貝島百合野山荘+具島炭確の遺構で
       観光ルートを設定する。
    ②炭礦検定本(豆知識:石炭が材料になっているものも含む)
    ③「貝島かるた」又は「炭礦かるた」の検討
    ④宮若市石炭産業遺産貝島炭礦(H29年5月作成)再編集
       ○人を中心にした視点で、その後の収集資料を添えて再編集
       ○分野別資料にまとめる
 
●伝記・人脈部会
   ①太助翁の功績を伝える
      ○絵本作成…出光氏の絵本も参考にする。
      ○伝   記…加留部謹一氏原稿作成
          ※年表は「貝島太助伝」(辰巳豊吉著)+貝島会社年表草案を参考に
      ○紙芝居・・・中島氏(筑豊ララバイ)
      ○漫画(和田佳久氏が積極的)
   ②人脈の整理‥・久原房之助(日立鉱山開設者)
     ○講談

●情報発信・広報部会(令和4年7月31日創設)      
   ①情報の発信・‥ホームページ作成、SNSの活用、新聞社・NHKテレビ、宮若生活の利用
   ②「貝島百合野山荘ガイドボランティア」の募集と育成 
 
背景写真:貝島炭礦採炭現場 昭和35年頃
 
     (出展:宮若市石炭記念館貝島炭礦アルバム集から)